3日間の産婦人科ビデオ講座を完了しエビデンスレベルの低い妙な自信を得、先ほど某書店へ趣味の立ち読みに行ってまいりました。本屋好きなんです(笑)。
で、見つけました!
『感染症入門レクチャーノーツ』。。
もちろん即買いです。
前半は微生物編、後半は抗菌薬編+抗菌薬マップが別冊
の構成となっています。
本の中に散りばめられているコラムを読みましたが、大野先生の人柄がすごく出ていて、かつ自分が憧れる医療に近いことを日々実践されている様子が鮮明に描かれていてとても面白かったです。
そして卒後6年であんなになっちゃう大野先生ってやっぱり変態だと思いました・・・。
自分が初めて医学の勉強をするきっかけとなった感染症レクチャーノートから早3年。今年は大野先生にもセミナーで会え、感染症レクチャーノーツは私にとってかけがえのないものです。本になったレクチャーノーツは嬉しくて仕方がありません。
ちなみにアマゾンではずっと在庫切れのようです。
最近は和書でもさまざまな感染症の本やマニュアルが発売されていますが、本書は臨床感染症を微生物学・抗菌薬・薬理学を土台として理解したい人にぴったりです。
章の説明形態が一定して、また覚えるべきポイントをシステマティック・数的に明示してあるので、じっくりと一段一段読み進めていくことで、自分の中に感染症の棚・引き出しが作られていくのを実感できます。
抗菌薬のスペクトラムを視覚的に工夫したポケット版抗菌薬マップも付録でついていて白衣の胸ポケットに入れておくことができそうです。
・最近の大野先生の言葉
・感染症レクチャーノーツ(Amazon.co.jp)

こんな言葉は知っているが、他にコカインが心臓に及ぼす影響にはどのようなものがあるのだろう。
コカインはacuteにもchronicにも心臓に大きな影響を与えて、
・acute myocardial infarction
・myocardial ischemia
・acceleration of the development of atherosclerosis
・myocarditis !!
・cardiomyopathy (both dilated and hypertrophic)
・arrhythmias
・hypertension
・aortic dissection
・endocarditis
これらのリスクファクターになりえる(*2)。
また、胸痛を主訴にERを受診する人の原因にコカインの使用を考える時、
血管収縮(Vasoconstriction)による虚血が原因である。
狭窄が直接的な原因ではない。
腸管の動脈が収縮して腹痛を起こす事だってある。
そして収縮の誘引因子はついさっきやった(遅くとも24時間以内)コカイン自身(またはその代謝産物)なのだから(*1)、vasoconstrictionによる症状にコカインの既往歴は関係がない。
過去にやっていようがなかろうが、せいぜい24時間以内にコカインを打たなければ生じない。
しかし、『Premature atherosclerotic coronary artery disease』というのがあるらしい(*1)。
これにより若い人でもatherosclerosisが進んでいれば、vasoconstrictionとは関係がない、
いわゆる
・acute myocardial infarction
・myocardial ischemia
を生じえる。
myocarditisだってリストに入っている(*2)。
要するにコカインの使用およびその既往も心臓疾患を強く疑わずにはいられない Historyになる。
*1:Cardiovascular Complications of Cocaine Use
*2:Cocaine and the Heart

